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しょうのこどもクリニック
院長 庄野
近年、子どもの花粉症は確実に増えています。
外来でとてもよくいただくご質問があります。
「子どもが風邪をひいたみたいなのですが、小児科と耳鼻科、どちらに行けばいいですか?」
鼻水だけのとき、
咳が続くとき、
耳を痛がるとき――
迷われるのは当然です。
まずお伝えしたいのは、どちらが“正解”という話ではないということです。
小児科と耳鼻科は、競合する関係ではなく、役割の異なる専門科です。
それぞれに得意分野があり、必要に応じて連携しながら診療を行っています。
この記事では、「どちらへ行くべきか」を決めるためではなく、どう考えればよいかの判断軸を整理していきます。
小児科は、子どもの全身状態を総合的に評価する科です。
たとえば、
といった場合には、
など、全身の合併症を含めて評価します。
また、年齢や体重に応じた薬の調整や、血液検査・レントゲンなどの全身管理も担います。
耳鼻科は、耳・鼻・のどの局所を専門的に診る科です。
具体的には、
など、専門的な検査や処置を得意としています。
耳や鼻の構造そのものに関わる診断・処置は、耳鼻科が専門性を発揮する領域です。
誤解されやすいのですが、小児科でも多くの耳鼻科領域の疾患を診療しています。
たとえば、
これらは小児科でも日常的に診療しています。
特に、発熱や咳など全身症状を伴う場合には、まず全体像を把握することが重要になります。
ただし、専門的な処置や検査が必要と判断した場合には、耳鼻科へ紹介することもあります。
一方で、耳鼻科での評価が望ましい場面も明確にあります。
特に聴力検査や専門的な鼓膜評価は、耳鼻科が中心となる領域です。
このような症状が主な場合は、耳鼻科での診察が適しています。
では、どのように考えればよいのでしょうか。
発熱や全身のだるさ、呼吸の異常、水分摂取不良などがある場合は、
→ 全身状態を評価できる科が適しています。
肺炎や脱水などの重症化を見逃さないことが大切だからです。
熱はなく元気もあり、
症状が鼻や耳に限局している場合は、
→ 局所治療に強い科が適しています。
鼻処置や鼓膜評価が中心になるからです。
ここで大切なのは、「どちらに行くべきか」という二択ではなく、今、一番困っている症状は何かを基準に考えることです。
現場では、
は日常的に行われています。
たとえば、
風邪で受診 → 中耳炎が疑われ耳鼻科へ
花粉症で受診 → 喘息評価は小児科へ
といった流れは珍しくありません。
それぞれの専門性を活かしながら、役割分担で診療しているのが実際の医療です。
対立するものではなく、子どもの健康を守るための協力関係です。
最後にお伝えしたいことがあります。
お子様にはかかりつけ医を決めていらっしゃることが多いかと思います。
もしお子様のかかりつけ医がいない場合は、信頼できる医師・・これは小児科医だろうが耳鼻科医だろうが構いません・・をかかりつけ医にしておいた方が良いと考えます。
小児科、耳鼻科は診療内容が重なる部分も多くあり、迷った場合はまず信頼できるかかりつけ医を受診することが望ましく、その先生が判断してさらに難しい場合は他科の先生のお力を借りる、といった考え方が望ましい考え方です。
また、科選びよりも大切なのは、お子さんの「状態」を見ることです。
この3つを確認してください。
もし、
・ぐったりしている
・水分が取れない
・呼吸が荒い
といった様子があれば、早めに医療機関、、これは小児科医が望ましいです、、へ相談することが大切です。
小児科と耳鼻科は、
小児科 → 全身の総合評価
耳鼻科 → 耳・鼻・のどの専門評価
という役割分担があります。
どちらが正しいということではありません。
迷ったときは、信頼できるかかりつけ医を頼ってください。
そして何より、「いつもと違う」と感じたら受診を先延ばしにしないこと。
それが、お子さんの健康を守る一番の近道です。
不安なことがあれば、いつでもご相談ください。