診療科の紹介

CLINIC DEPARTMENT

発達相談外来

「神経発達症」とまとめられますが、実は様々な疾患概念が確立しています。

有名な「注意欠如・多動症」はADHDという呼び方でもよく知られています。さらに「自閉スペクトラム症」「限局性学習症」「発達性強調運動症」「知的能力障害」など、様々な概念を含んでいますし、さらに難しいのは、いずれか1つの診断に収まらず、それぞれの症状が重なり合う場合も多く見られます。

友達関係がうまく築けない、一人で遊んでいることが多い、空気が読めずに孤立してしまう、こだわりが強い、忘れ物が多い、教室の中で動き回ってしまう、などの症状があり、かつ家庭生活、学校生活でお困りの場合は適切な診断、療育、治療を受けたほうが良い場合もあります。

当クリニックでは、そういった発達に何らかの問題を抱えていらっしゃるお子さん、ご家族の入り口として、発達相談外来を行っています。神経発達症は「診断をつける」ことがゴールではありません。また、「他のみんなと同じようになるように」治療することがゴールでもありません。そのお子さんを取り巻く社会的な状況を踏まえ、整え、時には薬の力も借りながら、それぞれのお子さんが持っているポテンシャルを最大限に生かし、親子ともに幸せを感じながら生きていける、ということが最終ゴールとなります。

当クリニックで必要な診療や検査すべてを完結できるわけではありません。必要時には高次医療機関に検査のご依頼でご紹介させていただくこともありますが、まずは相談窓口といった感覚でかまいませんので、何かお子さんの発達で気になっていることがあればご予約いただければと思います。

当クリニックの院長が担当しますが、診療可能なお子さんに限りがありますので、受診をご希望される方は以下の流れでご予約をお願いいたします。

<発達相談外来の受診をご希望の方>

①まず一度クリニックにお電話してください。

 発達相談外来ご予約のお電話可能時間 (月)・(火)・(水)・(金) 12:00~13:30

 (この時間以外はご予約の相談などはお受けできませんのでご了承ください)

②受診時には問診票の記載が事前に必要となります。

 お電話の際に再度ご案内いたしますが、事前に当クリニックに問診票を取りに来ていただき、保護者と学校の先生にそれぞれ問診票をご記載いただく必要があります。当日はご記載いただいた問診票をもとに診療いたしますので、ご予約診察時に問診票の記載がないと相談自体が不可能となりますのでご了承ください。

 なお、本予約外来では発熱、咳などの診療はできませんので、必要な方は別途ご予約をお願いいたします。