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便秘のお子さんのご相談は非常に多く、小児の腹痛の原因としても多くを占めます。
小児の便秘症の主な原因は以下の状況が関連していることが少なくありません。
食生活の偏り:野菜や食物繊維が不足し、水分摂取も少ない
排便を我慢する習慣:トイレに行く時間がない、学校や外出先でトイレに行くのが恥ずかしいなど
生活習慣の乱れ:運動不足や不規則な食事、睡眠不足
心理的なストレス:環境の変化やプレッシャーなどの精神的な負担
症状としては、便が硬い、便の回数が少ない、排便時に痛みがある、お腹が張って苦しい、などですが、食欲不振や気分の落ち込みが見られることもあります。
小児の便秘の治療には、いくつかのアプローチがあります。
もちろん上記の環境改善ということが一番ですが、薬物治療で便を柔らかくしたり、腸管を動かしたりする薬を使用することもあります。浣腸が一番の治療という場合もありますし、中には便秘になりやすい基礎疾患が潜んでいる場合もあります。
治療にはメリット・デメリットありますが、少なくともお子さんが苦労なく排便ができており、普段の腹痛やお腹の張りがなくなり、快適に過ごせるようになることが一番大切です。
また、早期に適切な対応をすれば、長期的な便秘の悪化を防ぎ、裂肛(硬い便のまま排便することで肛門が裂けてしまうこと)も防ぐことができることが多いです。硬い便で肛門が痛くなると、排便時の痛みが恐怖で、ますます排便を我慢してしまうという悪循環が起こります。
小児の便秘は、適切な食事、生活習慣の改善、そして必要に応じた医療的アプローチで対応可能です。薬物治療は小児科専門医の指導のもと注意しながら行うことが大切と考えますが、早期に治療を開始することで、お子さんの健康と快適な生活を取り戻すことができると考えています。
便秘でお悩みのお子さんは、相談しづらいこともあるかと思いますが、是非早めの受診をお勧めします。受診ご希望の方は急性期の予約枠からご予約ください。