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子どもの三大夏風邪とは?症状をわかりやすく解説

  • その他
2026/3/18 [Wed] 14:41 UPDATE

しょうのこどもクリニック
院長 庄野

夏になると、

  • 「急に39度の熱が出ました」
  • 「のどが痛くて何も食べられません」
  • 「手や足にぶつぶつが出ています」

といったご相談が増えてきます。

いわゆる“夏風邪”です。

 

ただし、医学的に「夏風邪」という正式な病名があるわけではありません。
夏に流行しやすいウイルス感染症の総称を、一般的にそう呼んでいます。

この記事では、小児科医の立場から

  • ✔ 夏風邪とは何か
  • ✔ 子どもの三大夏風邪
  • ✔ 症状の特徴と見分け方
  • ✔ 受診の目安
  • ✔ 登園・登校の目安

まで、保護者の方が知りたいポイントをできるだけ分かりやすく解説します。




夏風邪とは?大人と子どもで違い・流行する理由


夏風邪の定義と一般的な風邪との違い

冬の風邪は主にライノウイルスなどが原因です。

一方、夏風邪の原因は主に

  • ・エンテロウイルス
  • ・コクサッキーウイルス
  • ・アデノウイルス

などです。

特徴としては

  • ✔ 高熱が出やすい
  • ✔ のどの痛みが強い
  • ✔ 発疹が出ることがある
  • ✔ 胃腸症状を伴うことがある

といった点が挙げられます。




大人がかかる場合の特徴

大人では

  • ・強い倦怠感
  • ・のどの痛み
  • ・数日続く発熱

が目立ちます。

お子さんから家庭内感染するケースが多いです。




子ども・乳幼児での特徴と重症化リスク

子どもでは

  • ・突然の39~40度の発熱
  • ・食事や水分を嫌がる
  • ・嘔吐・下痢
  • ・発疹

が見られることがあります。

特に乳幼児は脱水になりやすく、注意が必要です。




なぜ夏に流行するの?

夏風邪のウイルスは

  • ・高温多湿でも生存しやすい
  • ・集団生活で広がりやすい

という特徴があります。

さらに

  • ・冷房による体の冷え
  • ・食欲低下
  • ・睡眠不足

が重なると、免疫が低下し感染しやすくなります。




子どもの三大夏風邪とは


① 手足口病

主な症状は

  • ・手のひら・足の裏の小さな水ぶくれ
  • ・口の中の痛み
  • ・微熱~高熱

です。

口内の潰瘍が痛く、

  • ・水分を飲みたがらない
  • ・食事を拒否する

ことがあります。

多くは自然に軽快しますが、まれに合併症を起こすこともあります。

集団生活可能な目安は「解熱しており普段通りの経口摂取が可能なこと」です。

手氏に発疹が残っていてもそれによる痛みなど、普段の生活に影響がなければ集団生活は可能です。


② ヘルパンギーナ

突然の高熱が特徴です。

  • ・39~40度の発熱
  • ・のどの奥に小さな水ぶくれ
  • ・強いのどの痛み

熱は2~4日程度で下がることが多いですが、水分が取れない場合は注意が必要です。

集団生活可能な目安は「解熱しており普段通りの経口摂取が可能なこと」です。


③ プール熱(咽頭結膜熱)

特徴は

  • ・高熱
  • ・のどの痛み
  • ・目の充血
  • ・目やに

発熱は4~5日続くことがあります。

感染力が比較的強いため、家庭内感染にも注意が必要です。

集団生活可能な目安は「発熱や目の充血などの主な症状が消失してから48時間経過後」からです。




夏風邪の症状チェック

発熱は何日続く?

通常は3~5日で解熱します。
5日以上続く場合は再診を検討してください。




のどの痛みと咳・鼻水の違い

夏風邪は鼻水よりものどの痛みが目立つことが多いです。




嘔吐・下痢が出ることも

エンテロウイルスは腸で増殖するため、

  • ・下痢
  • ・腹痛
  • ・嘔吐

を伴うことがあります。




発疹の特徴

  • ・小さな赤いぶつぶつ
  • ・水ぶくれ
  • ・口の中の潰瘍

が見られることがあります。




受診の目安

次のような場合は医療機関を受診してください。

  • ✔ 水分がほとんど取れない
  • ✔ おしっこの回数や量が普段の半分以下
  • ✔ ぐったりしている
  • ✔ 呼びかけに反応が鈍い
  • ✔ けいれんを起こした
  • ✔ 高熱が5日以上続く

特に生後6か月未満の発熱は早めの受診が必要です。




コロナ・インフルエンザとの違い

夏風邪でも高熱は出ます。

残念ながら症状のみで完全に区別することは難しい場合がありますので、医療機関を受診して診察を受け、診断や判断を仰いだ方が賢明かと考えます。

また、流行期には保育園や幼稚園、小学校から受診を促される場合が多々あります。場合によっては受診しないと預かってくれない保育園なども存在します。これには理由がきちんとあり、保育園や幼稚園、小学校などは流行期にヘルパンギーナが何人いたか、手足口病に何人かかったか、など把握報告する義務があるため(これはインフルエンザなども同様です)、受診を求められるのです。園や学校との関係性が悪くならないためにも、受診しておいた方が賢明です。




自宅でできるケア


水分補給

  • ・少量をこまめに
  • ・経口補水液
  • ・冷たすぎない飲み物

が基本です。




食事

無理に食べさせる必要はありません。
のどが痛い場合は

  • ・冷ましたスープ
  • ・ゼリー
  • ・やわらかい麺類

などが食べやすいです。もちろん一時的には食べられるものであればなんでもよいですが、それに慣れてしまって好き嫌いが激しくなるのは避けなければなりません。




室温管理

室温は25~28度程度を目安に、冷やしすぎないよう注意しましょう。お子さんが発熱している際にはクーリングが有効ですが、乳児のクーリングは冷やしすぎに注意しましょう。




登園・登校の目安

一般的には

  • ・解熱している
  • ・全身状態が安定している
  • ・食事や水分が取れる

ことが目安です。

疾患によっては出席停止期間の基準がありますので、園や学校の指示に従ってください。




乳幼児の注意点

  • ・水分が取れない
  • ・おしっこが減る
  • ・目が落ちくぼむ

場合は脱水の可能性があります。

迷った場合は速やかに医療機関を受診しましょう。




最後に

夏風邪の多くは自然に回復します。また、根本治療薬はいずれの夏風邪も存在しません。

しかし、

  • ・脱水
  • ・合併症
  • ・重症化

のリスクがゼロではありません。

「受診すべきか迷う」
その段階でご相談いただいて構いません。

しょうのこどもクリニックではしっかり診察し、お子さんの状態によって対処や処方内容を検討します。ご家庭でのケア方法も看護師が具体的にお伝えしています。

ご不安な際は、どうぞお気軽にご相談ください。

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